ども、10Bでござい
数日前、僕は仮免検定を受けた
当日、僕は集合時間の30分前に集合場所の2階の教室に向かった
検定だからもっと早くからきて学科の勉強している人がいるだろうと思っていたが、一人しかいなかった
集合時間直前になって全員が揃い、採点表を受け取る
僕の番号は7番だった
そのあと簡単な説明を受け、1階ロビーで待機
どうやら今回検定を受けに来たのは9人で、1台を3人で順番に使う模様
そして、ひとりが運転、その次の番号の人が後部座席に乗車、もうひとりはコース内の控え小屋で待機、最後の人が運転するときは一番はじめの人が後部座席に乗るという流れらしい
(1台に3人だと、7番はもしや…)
10分ほど経った後、検定員の方がインストラクター室から出てきて検定開始の位置まで検定で使う車で移動した
その時に乗車位置が指定された
「では 10Bさん(仮名)は一番最初に運転していただくので、助手席の方にお座りください。」
終わった…
薄々感づいてたけど、一番最初かよ…
所内なんて大して広くもないから一瞬にして検定開始位置へ到着
3番目の人が降り、採点表を検定員に渡し本人確認を受けたあと、無情にも検定が始まった
こんな書き方をしているが、はじめの方は結構うまく運転できていたと思う
まず発進は無駄にエンジンを回すこともなくスムーズに出ることができた
加速の課題もビビッて2速でごまかしたけど、無事指定の速度を出すことができた
後方確認、徐行、一時停止も忘れることなくいつもの通り行った
巻き込み確認はもしかしたら何回か忘れたかもしれないが覚えていない
2週間ほど前まで断続クラッチができなかったくせになぜか通過できていたS字やクランクも、みきわめまでに必死こいて断続クラッチを習得したから思い通りに操縦して通過することができた
(もっとも、検定のときはエンスト防止で1速にして通過したから断続クラッチもクソもなかったけど)
さて、そんなこんなで坂道発進
(いままで失敗したことはなかったから大丈夫)
そう自らを励まし、坂に進入して止まった
しかし、検定前の説明で「ポールで止まったら直ちに発進」と言われたことを思い出し、検定員にも止まった直後同じことを言われたため、できるだけ早く発進しなければと少々焦った
「直ちに」とは言っているが、ニュアンスとしては無駄にもたつかない限りはそこまで急ぐ必要はないのであろう
しかし、当時の自分は「直ちに」という言葉インパクトに押され、意味を即座に理解するだけの余裕はなかった
結果、半クラを作り少々アクセルを足す動作まではよかったが、サイドブレーキを下ろしながらなぜかクラッチを踏み込んでしまったのだ
クラッチを踏み込んだらせっかく作った半クラの意味がなくなり、当然ながら後ろに下がってしまった
一瞬頭が真っ白になり、クラッチをもっと踏み込もうとしたが、微妙に復活してきた判断力でそれを妨げ、同時にブレーキを強く踏みこんだ
・・・どのくらい落ちただろうか
本人的にはかなり落ちてしまった気がしたが、危険だと思ったときはスローモーションに見えるから大して落ちてないかもしれない
とりあえず、検定員から検定中止の旨は告げられていないから何とかなったのであろう
しかし、巻き込み確認を何回忘れたかが分からないから、もしかしたら不合格かもしれない
その後の記憶がはっきりしないが、多分S字かクランクのどっちはこのあとだったと思う
だが、先ほど述べた通りうまくいった記憶はあるから、合格不合格は巻き込み確認を忘れた回数次第だ
あと、最後のポール停止が若干斜めに止まってしまったからそこで減点されたかもしれない
不安が残る中、次の人と交代して待機小屋に戻った
気が気でなかったため待機小屋ではそわそわしていたが、やることもないのでさっき交代した人の運転を見るため、自分がさっきまで乗っていた車を目で追いかけた
多分、待機小屋にいた他の教習生には変な奴だと思われた
そしてその車が待機小屋に戻ってきたので、乗り込むために車へ向かった
そのころにはもう吹っ切れていたので、開き直って他人の運転をプレッシャーにならない程度に眺めて、いいところは参考にすることにした
が、最後の人はAT限定だったため、車を乗り換えての検定だった
全く参考にならなかった
強いて言うなら、クリープ現象で走っているときの揺れでエンスト直前の揺れを想起し、いらない心配をしたくらい
そしてなんやかんやで検定終了
2、30分後に結果発表とのことだったが、その時には完全に吹っ切れていて
「落ちただろうけど、いつも出来てたことだから次はダイジョブ」
と、次に向けての反省をしていた
30分ほどたち、検定員が控室に入ってきて検定をした順に各検定員に一人ずつ対面で発表された
面と向かって言われるとさすがに凹むなと思ったが、ゴネてどうにかなるわけでもないので甘んじて受け入れた
検定員は告げた
「10Bさんね、合格です。」
拍子抜けだった
てっきり落ちているものだと思っていたから当然である
続けて検定員は言った
「10Bさんの運転はね、まあ概ね問題ありません。坂道で若干下がりましたけど、すぐにブレーキ踏んで止まれてましたし」
どうやら坂道のときはそこまで落ちてなかったらしい。
巻き込み確認もちゃんとやっていたようだ
それ以外に注意を受けることもなく、次の人と交代になった
ぼんやり聞こえてきた感じだと、他の人は細かいところの指摘があったようだから実際坂道以外は問題なかったのであろう
今回の検定で落ちた人はいなかったようで、続けて受けた学科試験にも全員いた
ただ、この学科試験がくせものだった
教習所の学科試験対策のアプリなんかもずいぶんやって変な問題をたくさん見てきたが、本番の問題はもっと意味不明だった
なんか、「交通法規は守るべきものだから社会人として覚えるのはマナーである」みたいなボンヤリした問題が何問かあった
あと、「目が覚めるからクスリはむしろ打って運転すべきである」みたいな頭おかしい問題文ってホントにあるのね
ボンヤリした問題の正誤が全く分からなかったから多分落ちたと思った
でも今日、何気なくオンライン学科のページ見たら第二段階の動画が見られるようになってた
どうやら受かっていたようだ
落ちたと思ってるやつを路上に出して大丈夫なのかと正直思うが、基準には達してるからまあいいのかな
長々と書きましたが、要するに仮免取得したってだけの話です
タイトルはほぼ釣りみたいなもんですが嘘はついてないので許してください
2週間ほど前までは毎回エンストさせるくらい絶望的に運転が下手くそでしたが、最後のほうの3、4時間あたりで大分マシになりました
第1段階で今絶望している人、最後の4時間くらいでコース内のあっちこっちをぐるぐる回るうちに体が覚えるから大丈夫です
多少体が覚えて来たら周りが見えるようになってくるので安全確認もできるようになります
エンストする人はとにかくアクセルを踏んでクラッチを丁寧に繋ぎましょう
多少アクセルの踏み込みが多くて回転数が高めになっても回転数を安定させることに気を使ってください
回転数なんて第一段階のうちは坂道以外で気にする必要はないのです
クラッチの操作で足が震える人は、つま先立ちをするようにクラッチを踏み、足だけで操作しようとせず脚の付け根で脚全体を動かすよう心がけてください
とは言ってみたものの、僕は教官でもなければ第二段階すらまだ始まってないガキなので間違ってるかもしれません
その点は悪しからず
終わり